想い出のおもちゃ箱

本を読んだ感想や、ふと思ったことを書いてくブログです。自分の想いの整理や置いとく場所として使いますが、皆にも手を取って見てもらえたらすごく嬉しいです。感想もオススメも是非是非お待ちしてます。

Summer Pockets REFLECTION BLUE

Summer Pockets REFLECTION BLUE」


https://key.visualarts.gr.jp/summer_rb/index.html

 

眩しさだけは 、忘れなかった。

 

ここまで心が震えた作品は本当に久しぶりです。

 

結論から申し上げますと、

これを今読んでくださっている皆さまに是非是非是非一番やっていただきたいゲーム、それが「Summer Pockets REFLECTION BLUE」(以下サマポケRB)です。

https://key.visualarts.gr.jp/summer_rb/index.html 

 

ということで、ネタバレは無しで、この作品の魅力を今からお伝えします!

 

 

このゲームをすると、あなたは確実に

心からの感動】【今を全力で生きる力】【大切な人への感謝

を手に入れることが出来ます。

胡散臭いかもしれませんが!(笑)確実にそうだと、胸を張って言えます。

 

どうしてもこの作品の素晴らしさを余すことなく伝えたい!

ですが、そのまえにまず、あらすじを・・・

 

 

主人公である鷹原羽依里は、亡くなった祖母の遺品整理のために夏休みを利用して1人で鳥白島にやってきた。

 

1日数本しかない連絡船を下りたとき、1人の少女と出会う。

彼女は潮風に髪を遊ばせながら、遠くを…海とも空とも言えない境界線をただ眺めていた。

気がつけば少女はどこかへ行ってしまい、羽依里は狐に摘まれた気分になりながら、祖母宅へ向かう。

 

そこではすでに親戚の叔母がいて、遺品整理を行っていた。

羽依里は、祖母の思い出の品の片付けを手伝いながら、初めて触れる「島の生活」に戸惑いつつも、順応していく。

 

都会暮らしでは知ることの無かった自然とのふれ合い。

忘れていた懐かしい何かを、思い出させてくれるような、そんな生活だった。

 

海を見つめる少女と出会った。

不思議な蝶を探す少女と出会った。

思い出と海賊船を探す少女と出会った。

静かな灯台で暮らす少女と出会った。

島で新しい仲間が出来た――

 

この夏休みが終わらなければいいのにと、そう思った。

 

ノベルゲームというものがあります。

『自分で選択肢が選べてBGMが付いている小説』というニュアンスが一番分かりやすいでしょうか。

 

サマポケRBは、Keyというゲームブランドが2020年に出したノベルゲームです。

絵柄を見てもらって、一般の方が思うのが

「あーこれが可愛い子とイチャイチャするギャルゲってやつね、興味ないわけじゃないけどわざわざやるほどではないわ」

というところではないでしょうか。

 

正直、自分的にはその意見はすごく分かります。僕もこういったゲームを頻繁にやるタイプではないので、楽しみではありながらも腰を上げてまで(ゲームするとき座ってますけどね!)プレイするのは、労力がいるなと思ってました。

 

でも、そんなちょっとしためんどくささを避けてきた、そこのあなた!

あなたにこそ、この作品をプレイしてほしいと、心から思います。

言い方が気に障るかもしれませんが、なによりあなたのためにそう思うのです。

 

 

このKeyという会社、今までも実は何作品ものノベルゲームを出しています。

AIRという作品の「鳥の詩」はもしかしたら聴いてみたら知ってるという方も多いと思いますし、アニメ好きであれば『CLANNADは人生』という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

 

Keyの産み出す作品の最大の特徴はそのストーリーの秀逸さにつきます。

非常に感動的で、人々の心を芯から揺さぶるような作品を創ることにおいては、創作界隈で右に出るものはいないと僕は考えています。

それは、多くの作品のテーマが「恋愛」に留まらず、「友情」や「絆」そして「家族」まで及び、その一つ一つの描写を丁寧に表現しているからです。

思わず画面越しに声を出して笑ってしまうようなコメディシーンを繰り出したかと思えば、主人公が慟哭しプレイヤーの心をひどく穿つときもあります。

だからこそ、いつの間にかその世界観にどっぷりと使ってしまい、登場人物たちの気持ちに共感して大きな感情の変化が僕たちにも訪れるのだと思っています。

 

さて、そんなKeyの中でも、僕史上一番となったのが今回のサマポケRBという作品です。

では、何が、そんなに素晴らしいのか。

 

ーーー

<1.キャラクター>

まず、その一つはキャラクターの魅力です。

どうしてもこういった作品はコテコテのキャラ設定で、初見で「うわっ」と思わせてしまうものが少なくありません。(ex:金髪ツインテールツンデレ後輩的な?)

サマポケRBにそういったキャラ立ちの要素が皆無かと言われれば、そんなことはないかもしれませんが、それでも一人一人が本当に魅力的なんです。

個人的には、見ているだけでイライラするようなキャラは誰も登場せず、本当に実際にいるなら会って友人になりたい、そう思わせる温かい人柄の方たちでした。

 

作品の舞台が離島で、登場人物が島民というのもあって人との繋がりを大切にして誰かを想い合うことが出来る人たちばかりです。

話しを進めるためだけにでてくるような嫌らしい性格の人間というのが存在しないので、自分自身がこの世界の一員に居たい、そう思わせるような力があります。

 

 

<2.音楽>

次に、音楽も素晴らしいです。

全ての登場人物にテーマ曲のようなものがあり、これを聞くともう刷り込みで気持ちが喚起されます。音楽のタイミングもここぞというところでとっておきのが来るんですよね。涙腺がガバガバになります。心地よいです。

あと、本作品は歌詞付きの曲も非常に多いので(10曲以上)、そのそれぞれの歌詞の意味を噛み締めながら聴くと余計涙が止まらなくなります。

メインテーマのSea,  You & Me はもう聴くだけで涙腺が緩む一曲となってしまいました。

 

 

<3.シナリオ>

さて、最後にして最大の魅力、シナリオです。

本当に素晴らしい!!!

本作品は7人のヒロインのルートがあることになっています(実際はどうでしょう…笑)。

これ、めっちゃすごいことなんですが、どのヒロインのルートでも泣けます。

全部違う話なのに、どれも心に来るような展開で揺さぶられます。

 

 

①夏休みを忘れた少女 鳴瀬しろは

②島の伝承を追う少女 空門蒼

③海賊船を探すお嬢様 久島鴎

④自分探しの少女   紬ヴェンダース

⑤鳥白島のスナイパー 野村美希

⑥おっぱいは正義   水織静久

⑦鬼を追う少女    神谷識

 

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https://key.visualarts.gr.jp/summer_rb/index.html

の7人です。

(数人おかしな肩書きの人もいますが、しっかり感動するので安心してください)

 

1人数が足りないですって…? ふぉっふぉっふぉ。良い着眼点です。

 

個人的には、この7人のルートだと『海賊船を探すお嬢様』の話が一番ぐっときました。シナリオの構成として素晴らしくて、自分なりに話を要約してなぜここまで感動してしまったのか分析とかもしてしまうほどでした。笑

 

あと、もともとギャルゲとかをプレイした経験がある人は『自分探しの少女』の話でボロ泣きする人が多いみたいです。僕もしっかり泣きました。あんなの泣くしかない。。。卑怯。。。

 

 

あと、やはりKey作品だなと思うのは、上記に留まらないふざけたシナリオエンドもあったりします。

何言ってるのか分からないと思いますが、『島で一番の卓球プレイヤーになるルート』や、『「島モン」というほぼムシキングみたいなゲームで島内一位を目指すルート』があったりします。

意味わからないですがめちゃくちゃ楽しいです。

 

全体的に会話のテンポも良く、高校生が島で出来た友人と親睦を深めていく様子が、とっっっても伝わってきます。

Key作品の醍醐味、男同士がバカしあってるの大好きです。

青春を凝縮したような時間が、すごく心地よいんです。

 ーーー

 

とまぁ、このような素晴らしい作品です。

ただ、僕だけが声を大にして素晴らしいと言っていても説得力が足りないと思ったので、色々見てみました(2020年8月23日現在)。

Amazon4.7/5点 (111件の評価)

AppStore: 4.9/5点 (2263件の評価)

GooglePlayStore:4.4 / 5 点(1034件の評価)

 

これ・・・小説、映画、アニメ、どのような表現作品と比較しても良いですが、べらぼうに高い点数です。

食べログやFilmarksでこんな点数あまり見たこと無いですよね…?

本当にそれだけの人がこの作品を見て高評価をしているんです。

ネタバレを書いている人もいるので読む推奨はし辛いんですが、レビューを見てみると多くの人の心に届いたんだなというのが伝わってきます。

 

 

さて、ここまで読んでくださった皆さんに一つ質問がしたいです。

それは、『夏休みの正しい過ごし方を覚えていますか?』ということです。

勿論、答えなんてないです。

ただ、あの、始まったらいつまでも続くような気がしている夏の遠さや、明日は今日よりもっと楽しくなるような根拠のない期待感、夏だからと言い訳すれば一歩踏み出す勇気をもらえるドキドキ感。

今となっては儚くて尊い大切な時間。

それを思い出させてくれるのがこのサマポケRBなんです。

 

 

プレイし終えて不満が少しでもあれば、全額僕が代わりに払ってあげても良いくらいです。

 

まだ、ノベルゲームというものをプレイしたことがない人、最近しばらくこういったことをやってないなぁという人、何でもいいから感動したい人、今の自分を変えたい人、そんな人たちにこの文章が届いて、騙されたと思ってでもいいからサマポケをやってくれたらいいなと心の底から思います。

 

 

最後になりますが、何よりKeyの皆様方へ、

Summer Pockets REFLECTION BLUE」という素晴らしい作品をこの世に生み出してくださり、ありがとうございました。

心の底から御礼を申し上げます。

 

 

以上、長々とありがとうございました。

ちなみに以下は「もし買うよ」ってモチベになった人向けのより詳しいQ&Aです。

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Q「Summer Pockets(サマポケ)とSummer Pockets REFLECTION BLUE(サマポケRB)の違いってなに!どっち買えばいいの!」

A「RBが内容増加版なので、こっちを買ってくれ!!!!」

 サマポケは2018年、サマポケRBは2020年6月に販売されています。

 RBでは、無印(2018年にでた方のサマポケを指す言葉)と比べ、3人のヒロインが増えたほか、卓球のミニゲームも拡張、さらに立ち絵&音楽の増加、シナリオの加筆修正が行われています。ゲームのボリュームさでいうとRBは無印の1.4倍くらいになってると思いますので、よっぽどの理由が無いのであればRBを買うことをおススメします。

ちなみに僕はもう無印を去年買ってプレイしていたので、今年RBを買うか悩んでましたが、買って大正解でした。追加で増えたシナリオが本当に、本当に素晴らしすぎて…(涙尻を押さえる)。

もし、無印プレイしたからRBいいやって思ってる人がいたら「待ってくれ、RBを見るとまた受け止め方が変わる描写が多々あるんだ」ということを心から伝えたい。悪いことは言わないから。やってください。

 

逆に無印にあってRBにないものは当たり前だけどほぼ無いです。挿入歌が少し変わったので以前の方が良かったという人も散見しましたがそれは本当にヒトの好みですかねぇ。

 

 

Q「どこに売ってんの?どうやりゃできんの?」

A「選択肢は沢山ある、選べ!」

①ネットで買ってダウンロードする。

https://key.visualarts.gr.jp/summer_rb/shop_guide.html

↑ここで買う!DLは重いので時間が少しかかりますが、ノリで買おうと決心した1時間後にはもうプレイを始められます(実体験)。ネット社会すごい!お手軽!

税込みは8910円。

高い?ちょっとそれは僕も当時思いました。(笑)

ちなみにプレイし終えた今は「この感動が、たった、1万円弱で、良いの…?」くらいの気持ちになります。洗脳されていないです。ホントです。

 

②携帯アプリでやる

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.product.kn.summerpockets&hl=ja

最近はスマホでこういうゲームが出来るんですね。時代ですねぇ。

シナリオごとに980円とかで買えるみたいです。

多分全ルート開放するとしたら7000円くらいになるんですかね。

ミニゲームの卓球と島モンファイトはついてない

 

(③Switchでやる

 ただし、これは無印の方しか販売されておらずRBはまだ売られてないので、買うのは待ちが良いかも)

 

↓ちなみに無印の方は体験版もあります(ボリュームが体験版とかいうレベルじゃない)

http://key.visualarts.gr.jp/summer/download.html

もし買う前に雰囲気をどうしても知りたいとかあれば試しても良いかと。

ただ、絶対最後までやらないとこの作品の素晴らしさは伝わり切らないので、どうか、どうか是非最期までプレイしてほしい・・・!

 

 

Q「やったほうが良い?」

A「頼む、やってくれ。絶対後悔はさせん。絶対だ」

 

Q「何分くらいで全ルート終わる?」

A「僕個人でいうと1人のルートをクリアするだけなら3時間くらい。全員分クリアするには、なんやかんや30~40時間くらいでは?」

 

Q「そんなにやる時間無いのだが?」

A「まずは1、2人をクリアしよう。

 そしたら恐らくもうその質問をしようという意志自体が無くなるに違いない。

 1つ忠告。昼寝し過ぎないように」

 

Q「でもやっぱ悩んでます~。やろうかなぁ、どうしよう」

A「やろう。夏の眩しさを追いかけに行く、一歩目の勇気を持とう」

 

Q「やります」

A「よっしゃ。また、長い、長い、とびっきりの夏が始まるぜ!」

 

 

 どんな時も — 夏の青さを、覚えていた

 

 <https://key.visualarts.gr.jp/summer_rb/gallery.html