マージナル・オペレーション
「マージナル・オペレーション」芝村裕史
(2012/2/21講談社)
あらすじ
三〇歳のニート、アラタが選んだ新しい仕事、それは民間軍事会社―つまり、傭兵だった。住み慣れたTOKYOを遠く離れた中央アジアの地で、秘められていた軍事的才能を開花させていくアラタ。しかし、点数稼ぎを優先させた判断で、ひとつの村を滅ぼしてしまう。モニターの向こう側で生身の人間が血を流す本物の戦場で、傷を乗り越えたアラタが下した決断とは―?『ガンパレード・マーチ』の芝村裕吏が贈る、新たな戦いの歴史が、今はじまる。
こんな人におすすめ
・頭の良い主人公ラノベを好む人
・戦略ゲーム系が好きな人
・架空の国際情勢とか戦争に興味ある人
マージナル・オペレーション01~05を読破しました。
もともとこれは友人に勧められたもので、久しぶりにインターナショナルな本?を読んだなぁと思っています。
ちょっとだけネタバレになるので大丈夫な方はお付き合い頂きたいのですが、01はただのプロローグにすぎません。
01では主に、日本で働くことを辞めたアラタが海外の民間軍事会社で働き始め才能が開花していきます。これが紆余曲折の末、アラタは仕事を退職?するし、24名の子どもたちを育てていくことを決意するという流れになって02に続きます。
アラタは軍事的指揮のセンスしか取り柄が無いので、それをもって傭兵業を営み子どもたちを使役して生活費を稼ぎます。どれをとっても非常に優秀な戦果を出すので、彼はいつからか「子どもつかい」と呼ばれるようになります
子どもたちを使って軍事行動をするというそれだけ聞くとかなり最低な奴なのですが、子どもたちの心情としては、かなり前向きです。アラタを父として敬い人として尊敬しています。
アラタも自分はこれ以外にお金を稼ぐことが出来ないとはいえ子どもたちに紛争の最前線を立たせているという罪悪感を常日頃持っています。ここにアラタの人間らしさがあります。
アラタは軍事的にずば抜けた読みが出来る一方、女性関係に対して余りに疎いというところがラノベっぽいので、そういうところは人を選ぶと思います。ただ、そこに目を瞑れば面白いなぁと素直に思います。
こういう戦略系の話が好きであれば、かなり楽しめると思いますのできょみある方は是非是非にです!